まえがき
本記事では、EARTHBRAIN社のSmart Construction Quick3Dについて解説します。
ご利用する製品の概要について、より知っていただくことで、現場で円滑に使用することができます。
解説
・製品の特長
対応機種のiPadまたはiPhoneに、Smart Construction Quick3Dアプリをダウンロードし、
対象物(対象場所)を撮影頂くことで、高密度で高精度な点群データを手軽に生成することが出来ます。
iPhone/iPad端末に搭載されているLiDARから取得した情報と、撮影した写真からSfM処理をかけて取得した情報を組み合わせて点群生成を行っています。
また、「Smart Construction Quick3D - プラスAR」ライセンスをご購入のお客様は、AR機能もご使用頂けます。
設計データや点群データを iPhone/iPadの画面上で重ね合わせて表示することができる機能です。
これにより直感的に施工状況を把握することが可能になります。
・２種類の測量方法と必要なもの
Smart Construction Quick3Dの測量方法として、下記２種類の方法があります。
それぞれ必要なものが異なります。
①撮影場所に標定点を設置する方法
撮影範囲の隅に 標定点シートを設置します。
ローバーなどを使用して標定点の座標を取得し、撮影後の点群をその座標に当てはめて座標変換をします。
必要なもの
・対応機種(※)のiPhoneまたはiPad
・ローバーなど、標定点や検証点に当てて座標が取得できるもの
・標定点シート
・検証点シート（精度確認が必要な場合）
標定点シートと検証点シートは、弊社でも販売していますが、ご自身でご用意頂いたものでも構いません。
②GNSSレシーバー「viDoc RTK rover 」を使用する方法
viDoc RTK rover をiPhoneまたはiPadに装着して撮影することで、衛星取得と補正情報取得を同時に行っての撮影ができるため、標定点の設置をしなくとも 高密度の点群生成が可能です。
（衛星取得環境・インターネット環境が良好である必要がございます。）
必要なもの
・対応機種(※)のiPhoneまたはiPad
・viDoc RTK rover
・viDoc RTK rover専用 iPhone/iPadケース
・補正情報サービス（ドコモ・ジェノバ・ソフトバンクに対応）
・検証点シート（精度確認が必要な場合）
検証点シートは、弊社でも販売していますが、ご自身でご用意頂いたものでも構いません。
補正情報サービスは、弊社ではドコモ補正情報を販売しています。そちらをご購入いただくか、ご自身の会社でお持ちの補正情報をご使用ください。
(※) iPhone/iPadの対応機種については、下記ユーザーマニュアルの「推奨動作環境」をご覧ください。
ユーザーマニュアル
また、iOSのバージョンは最新でご使用頂くことをお勧め致します。
補足
・使用するアプリ
撮影に使用するiPhoneまたはiPadで、「Smart Construction Quick3D」と「PIX4D catch: 3D scanner」の２つのアプリをインストールしてください。
※どちらか一つですとご使用頂けません。
・Smart Construction Quick3Dの画面の紹介
Smart Construction Quick3Dには、iPhone/iPadにインストールして使うモバイル版と、パソコンのweb画面上で操作するPC版があります。
撮影とサーバーへのアップロードはモバイル版で行いますが、それ以外の操作は、モバイル版・PC版 どちらでもお使い頂ける機能がほとんどです。
下記で画面の一部を紹介します。
プロジェクト一覧画面
1) 現場名や撮影者など、指定した条件で表示を絞ることができます
2) プロジェクト名（撮影データの名前）
3) 撮影日時
4) 現場名
5) 撮影者
6) 進捗状況のステータス
7) viDoc RTK rover を使用した撮影場合は「RTK」、viDoc RTK rover を使用しない撮影の場合は「GPS」のマークが付きます
プロジェクト詳細画面
1) この画面のスクリーンショットが撮れます
2) どのアングルで表示させるか、視点の変更ができます
3) 点群や進捗ステータスなどの 表示/非表示 の切り替えができます。
4) 点群表示の設定や切り換えができます
5) 点群の計測や座標変換、Dashboardへのアップロードなど、具体的な操作をこれらのボタンで行います
6) 点群上にマウスを当てると、その位置の座標値が表示されます
7) 現在設定されている座標系が確認できます
コメント
0件のコメント
サインインしてコメントを残してください。